運転資金の融資を設備資金に使ってしまう危険性

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今日は運転資金で融資を設備資金に使ってしまった場合について書いていきたいと思います。

たまに経営者の方で運転資金でうけた融資で機械などを購入されている方がいますがこれはのちのち自社の首をしめることになるかもしれません。

たまたま会社にキャッシュがあったから購入してしまったのかもしれませんがこれは危険なのでやめてください。

運転資金と設備資金の違い

まず、運転資金と設備資金の融資の違いについて簡単に説明していきます。

運転資金は通常の営業の中で必要な資金をいいます。例えば仕入れや給料などです。

長期の運転資金では借入期間は3年から7年程度が一般的です。

一方、設備資金は文字どおり工場や機械などの購入のための設備の資金です。

設備のものにもよりますが借入期間は5年から15年くらいが多いです。

運転資金を設備資金に流用してしまうと何が問題なのか

運転資金を設備資金に流用してしまうと一番困るのが返済が苦しくなるということです。

先ほどご説明させていただいた通り、長期運転資金の借入期間は3年から7年程度がほとんどです。

一方、設備資金の借入期間は5年から15年程度です。

借入期間は運転資金の方が短いです。そのため、運転資金を設備資金に使ってしまうと返済が苦しくなるのです。

例えば設備資金で借りれば10年で返済すればよかったものが運転資金を流用してしまったため5年で返済しなければいけなくなってしまったなんてことになります。

長期運転資金の場合、銀行や信用金庫は融資した分がちゃんと運転資金に使われているかまでは確認するところは少ないでしょう。

しかし、それを設備資金に使ってしまうと資金繰りを圧迫することに繋がるのです。

運転資金と設備資金の審査方法の違い

運転資金の融資と設備資金の融資の審査方法は全く違います。

運転資金の場合は売掛金、棚卸資産、受取手形、買掛金、支払手形の数値から営業上必要な運転資金

などを考慮して返済できるかを審査します。

一方、設備資金は売上規模や投資の必要性、投資に対する効果、耐用年数などをいろいろと考慮した上で、返済ができるかを審査します。

運転資金の場合は基本的に商品が売れたら返済するというパターンに対して、設備資金の場合は利益から返済するというパターンです。長期運転資金の場合は利益から返済することになりますが。

このように同じ融資でも審査方法が全く違うので返済が難しいものについては融資はしないのです。

まとめ

もしも設備資金が必要になった場合は設備資金として銀行や信用金庫に素直に申し込みしましょう。

その方が、返済はずっと楽になるので資金繰りを圧迫することも少なくなると思います。

設備投資は企業の資金繰りを大きく悪化させる危険性があるものなので慎重な判断をしていただきたいと思います。

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