銀行へリスケをするために必要な4つの条件

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リスケ 条件

売上が減少してきているため、資金繰りが苦しくなっている。

このままでは資金繰りがショートしてしまう。

銀行の返済が減らせるリスケという方法があるのを聞いたが、リスケをするための条件がわからないという経営者の方は多いと思う。

そこで、本日はリスケをするための条件をご説明していく。

弊社が実際にクライアント様にお伝えしている内容をご説明していく。

1.経営が改善する見込みがあること

まず、リスケをするための条件としては、今後、御社の経営が改善できる見込みがあることが必要である。

銀行は本来リスケをする義務はないので、今後経営が改善する見込みがないと判断されればリスケに応じないこともできる。

経営が改善する見込みがあるかどうかを判断するのに必要になるのが、経営改善計画書資金繰り表である。

経営改善計画書とは文字通り、経営を改善するための計画書である。

経営改善計画書には経費の削減、リストラ、売上の増加策、不動産の売却などを盛り込んでいく。

経営改善計画書の最終的なゴールは、リスケを通常返済に戻すことである。

経営改善計画書の内容により、リスケに応じてもらえるかが決まってくる。

経営改善計画書の作り方についてはこちらの記事「リスケをするために必要な経営改善計画書作成の8つのポイント」で詳細に説明しているので参考にしてほしい。

経営改善計画書とセットに必要となるのが資金繰り表である。

資金繰り表とは、会社の現金の流れを現した表である。

資金繰り表は、最低でも今後6カ月程度のものを作成する必要がある。

銀行はリスケに応じたとしても、直近の資金が回らなければリスケに応じても仕方がないので、資金繰り表の提出を求められることが多い。

リスケに応じてもらった場合は資金繰りがまわることが前提になるので、資金繰り表は必要となる。

資金繰り表の作り方についてはこちらの記事「【エクセルのフォーマット付き】初心者でも1日で資金繰り表の作り方がわかる6つの手順」で詳細に説明しているので参考にしていただきたい。

2.経営責任をとること

リスケをするための条件としては、経営責任をとることである。

上場企業では、経営責任をとって社長を辞任するということがよくあるが、中小企業の場合は、会社の株主と経営者が一緒のことがほとんどである。

そして、中小企業の経営者のほとんどは会社の借入の連帯保証人になっている。

連帯保証人になっているため、経営責任をとって社長を辞めても意味がないし、株主は自分自身なので辞めさせることもしないだろう。

では、経営責任をとるとはどのようなことをすればいいのかというと、一言でいえば役員報酬を下げることである。

銀行からしたらリスケに応じる代わりに、役員報酬を下げてリスケに至った経営の責任をとってくださいという意味である。

では、役員報酬はいくらくらい下げればいいかと質問をうけることが多いが

役員報酬は生活ができるギリギリに設定することが実務では多い。

そうしなければ、銀行からリスケに応じてもらうことができないからだ。

リスケをするための条件は、経営者が経営責任を取る意味で役員報酬を生活ができるギリギリまで下げることが必要である。

3.他行一律同条件を守る

リスケをするための条件として「他行一律同条件」というものがある。

他行一律同条件とは、リスケをするならば借入のあるすべての銀行、信金、日本政策金融公庫を同時にリスケしなければいけないという条件がある。

他行一律同条件を守らない場合は、すべての金融機関のリスケの同意を得ることができないため、リスケをすることができなくなる。

例えば、A銀行はリスケをして、B銀行を通常返済のまましようとすると当然A銀行からはリスケに応じてもらえない。

A銀行がリスケに応じないならば、C信金も日本政策金融公庫もリスケに応じないということになる。

そのため、リスケをするためには借入があるすべての金融機関を同時にリスケすることが条件となる。

4.誠実な姿勢

リスケをするための条件として、最も大事なのは経営者の「誠実な姿勢」である。

誠実な姿勢とは、銀行に対してお詫びの心を持ち対応することである。

リスケはもともと契約通りに返済ができなくなったために、返済の猶予をお願いする行為である。

そのため、リスケに申し込みにきた経営者がリスケしてもらって当然というような横柄な態度をする場合は、リスケに応じてもらえないこともある。

それは、銀行員も人間であり感情があるからだ。

私が銀行員だった頃に、リスケに申し込みにきた経営者がベンツで銀行まで出向いてきた。

その時の上司が、返済ができないのに何でベンツに乗ってくるんだと怒っていた。

リスケを申し込む前にベンツを売って返済するべきという見解からである。

考えてもみてほしい。

あなたがお金を貸している友人がいて、返済を待ってほしいというお願いに来たとして、もしその友人が高級車で頼みにきたらどのように思うのか。

もしくは全然返済しないのに、海外旅行に行っているとか、高級な外食ばかりしていると耳にしたらどう思うのか。

多くの方は気分が悪いと思う。

それと同じ理由である。

リスケに依頼にいく場合はその辺のことも考え、誠実な姿勢で対応しなければ、結果リスケをすることができなくなる。

まとめ

リスケをするための条件としては、

  • 経営が改善する見込みがあること
  • 経営責任をとること
  • 他行一律同条件を守る
  • 誠実な姿勢で対応すること

が必要となる。

リスケをするために経営改善計画書と資金繰り表を作成し、経営が改善する見込みがあることを認めてもらい、銀行に対して誠実な姿勢で対応すればリスケを認めてもらえる可能性は高くなるだろう。

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