中小企業・ベンチャー企業の予算管理の重要性

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予算管理というのはなにも上場会社だけがしなければならないのではなく中小企業・ベンチャー企業にも必要なことです。

なぜなら、銀行や信用金庫も業績の予想について融資の可否の判断材料にしているからです。

 

予算管理とは

予算管理とは売上や利益などの決算の見通しを立て管理していくことです。

基本的には1年間の売上や利益目標を定め、予算と乖離していないか定期的にチェックしていきます。

これをしておけば行き当たりばったりの経営にならずに自社の経営状況が早期にわかります。

自社の経営状況を把握するのは経営者としての必須の仕事なのです。

ではなぜ予算管理が重要なのか。

 

予算管理の重要性

予算管理をしておくことで融資がうけやすくなる場合があります。

銀行や信用金庫は基本的には直近の決算書と試算表を見て融資の可否を決めます。

そして決算が近い場合などは今期の業績予想を銀行や信用金庫の担当者は聞いてくることでしょう。

それは直近の決算書の財務内容が良くても次の決算時の財務内容が大幅に悪化する場合があるからです。

予算管理がしっかりしている会社は銀行や信用金庫からの信用も厚く融資に対して前向きに対応してくれるでしょう。

予算管理が甘い会社であれば業績が大幅に悪化してしまった場合、貸したお金が不良債権になってしまう恐れがあります。

決算見通しでは黒字予想だったのに蓋をあけてみれば赤字ということがよくあるからです。

 

予算管理をする方法

とはいっても予算管理をする方法がわからないという経営者もみえると思います。

まず、しなければいけないのは今期の業績の目標をたててください。

業績目標がなければ予算管理のしようがありません。

まずは今期の売上はいくらで利益はいくらにするといった目標を設定してください。

次に目標に対して現状の把握をするために毎月試算表を作成するようにしてください。

毎月が無理ならば最初は2ヶ月や3ヶ月でもかまいません。

とにかく現状の経営状況を知るための試算表を定期的に作成してください。

その試算表をもとに予算に対して乖離していないかがわかると思います。

これをしておけばよほどのことがない限り、今期の決算見通しは大きくズレることはないでしょう。

また、業績が予算と大きく乖離している場合は早急な改善策を作ることができます。

 

まとめ

予算管理とは企業を経営していく上でとても重要なことです。

予算管理をしっかりやっているところは資金繰りにもゆとりを持っています。

行き当たりばったりの経営でも成り立つ時代では今の世の中生き延びることは難しいと思います。

しっかりと予算をたてて管理していくことが経営者の仕事であり企業を存続させていくのに重要なことだと思います。

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田烏武

代表取締役株式会社 田烏経営研究所
大学卒業後、地元の地方銀行に入行し中小企業、個人事業主向けの融資業務を担当する。 業績悪化先に対する返済条件のリスケジュールを毎月のように行う。 数多くの業績悪化先の特徴を見る中で、資金繰りが悪化する原因についてわかるようになる。 世の中の中小零細企業の資金繰り改善を目指すため独立。 得意分野は業績悪化先に対するリスケの実行支援。

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