新規事業に失敗してしまった時の3つの対応策

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昨年、新規事業を起こしたが市場のニーズがなく売上が立つ見込みがない。

売上が立たないため、資金繰りが悪化してきている。

このままだと資金繰りがショートする可能性がある。

そこで、本日は新規事業に失敗してしまった時の対方策をお伝えしていく。

弊社がクラアント様に実際にお伝えしている内容をお伝えしていく。

1.新規事業失敗時の資金繰り改善方法

新規事業に失敗してしまった原因はいくつかあると思うが、失敗してしまった際の対処法を次項からご説明していく。

1-1.リスケをする

新規事業に失敗してしまった場合は、新規事業のために銀行から借入れした分が負担になっていると思う。

そのような場合はリスケという方法で、毎月の返済額を減らすことができる。

例えば、銀行への返済額毎月100万円ほどある場合は、毎月の返済額をゼロにすることができる。

リスケをおこなうことができれば、固定費を減らすことと同じ効果があるため資金繰りは改善される。

銀行の返済を減らすリスケについてはこちらの記事「元銀行員が教える!1ヶ月で資金繰りを改善できるリスケジュールという方法」で詳細に説明しているため参考にしてほしい。

1-2.経費削減をする

新規事業に失敗した場合は新規事業のために投資した経費を削減して、資金繰りのショートを防ぐ必要がある。

賃貸で支店を借りている場合は、本店の事務所と一緒にするなどの支店の整理を行うことも検討する必要がある。

新規事業のために採用した人がいるならば、一部を既存事業に配置換えをするかリストラを検討するかしなければいけない。

ただ、せっかく新規事業を始めたので資金繰りがショートしない程度であれば、失敗した原因を考えて一人だけでも新規事業部門を残し、将来のための投資にしてもらうのもありである。

ただし、いったんは新規事業部門の規模を縮小し、赤字を減らしていく必要がある。

1-3.既存事業に集中する

既存事業が衰退していないのであれば、新規事業はいったん辞めて既存事業に集中する。

中小企業では人、物、金の経営資源が足りないため、既存事業に集中し立て直しを図ることも必要である。

業績の立て直しができたら、また新規事業を行えばいい。

まとめ

新規事業を失敗してしまったら、まずは支出を減らすことを考え既存事業に集中し、資金繰りのショートを防ぐことが重要である。

新規事業を失敗した場合の対応策としては

  • リスケをする
  • 経費削減をする
  • 既存事業に集中する

を検討する。

ただし、新規事業をすることは中小企業にとって大事なことなので、まずは会社を立て直し、今回の失敗を次の新規事業に繋げていただきたい。

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田烏武

代表取締役株式会社 田烏経営研究所
大学卒業後、地元の地方銀行に入行し中小企業、個人事業主向けの融資業務を担当する。 業績悪化先に対する返済条件のリスケジュールを毎月のように行う。 数多くの業績悪化先の特徴を見る中で、資金繰りが悪化する原因についてわかるようになる。 世の中の中小零細企業の資金繰り改善を目指すため独立。 得意分野は業績悪化先に対するリスケの実行支援。

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