名古屋金利とはどういうものか?

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今日は名古屋金利について説明していきたいと思います。

愛知県の金融機関の間では名古屋金利と呼ばれるものがあります。

名古屋金利とは近隣の県に比べて名古屋(愛知県)の金利が非常に低いという意味です。

通常の融資の場合は1%から2%程度がほとんどですが、名古屋金利では財務内容がそこそこの場合、長期融資でも1%をきる場合が多いです。

そもそもなぜこのようになったのでしょうか。

 名古屋は市場規模が大きい

名古屋が他の地域に比べて金利が低いひとつの要因として自動車関連の事業者数が多く今後も成長性が見込めるからです。そのため、愛知県内の銀行、信用金庫は融資を増加させるため低金利で競争するのです。

その他の要因としては三重県、岐阜県、静岡県などの金融機関が次々に愛知県に進出してきたことがあげられます。近隣他県から見て愛知県の市場規模は魅力的であるため、ここ最近次々に支店が増えてきました。当然、最初は超低金利で攻めてくるため、愛知県内に基盤をおく金融機関はシェアを守るためやむを得ず金利を引き下げるのです。

その結果、長期融資でも1%をきるような金利になってしまったのです。

名古屋金利を有効活用するには

名古屋金利を有効活用するには自社の近くに新規の金融機関ができた場合は預金取引でもしておくのもいいでしょう。そうすれば営業の担当者と接点がもてる可能性があり金利の情報を引き出しやすいです。

もちろん今までの取引があるメインバンクに申し訳ないと思うかもしれませんが情報を収集するのは大切なことです。

稀にあることなのですが一つの銀行としか取引がない場合に財務内容がいいにも関わらず高い金利で融資をうけているということもあるのです。金融機関側としては金利を下げれば利益が減るため自分たちからは金利の引き下げのことは言わないのです。

まとめ

名古屋金利の存在を知っていれば金利の相場がわかってくるため銀行や信用金庫との交渉のときに役立つと思います。

業績が悪くなれば金利も上げられてしまうので安い金利の融資のお話しが来た

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田烏武

代表取締役株式会社 田烏経営研究所
大学卒業後、地元の地方銀行に入行し中小企業、個人事業主向けの融資業務を担当する。 業績悪化先に対する返済条件のリスケジュールを毎月のように行う。 数多くの業績悪化先の特徴を見る中で、資金繰りが悪化する原因についてわかるようになる。 世の中の中小零細企業の資金繰り改善を目指すため独立。 得意分野は業績悪化先に対するリスケの実行支援。

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