利益が出ていても資金繰りが厳しいことがある?!

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利益と資金繰りは一緒と考えてはいけない

よく経営者の方からのご質問で「試算表では利益が出ているのに

資金繰りが厳しいんですよ」と聞かれることがあります。

試算表の損益計算書と資金繰りは連動するところもありますが

全く同じにはなりません。

試算表の損益計算書にはなくて、資金繰り表にはある項目とは?

試算表の損益計算書にないのに、資金繰り表にある項目は銀行への借金の返済分です。

損益計算書には銀行への借金の返済分はのっていません。

理由は銀行への返済分は費用ではないからです。

損益計算書にのっていない代わりに貸借対照表の方に借入金が減少してのっています。

経営者の方でよく勘違いされているのは銀行への借金の返済は費用だと

思われている方がいますが、銀行へ支払う利息は費用ですが返済分は費用では

ありません。

そのため、毎月の銀行への借金返済が多い企業は利益が出ていても資金繰りは

厳しくなることがあるのです。

まとめ

銀行への返済は資金繰りには大きく影響を与えますので融資をうける際は

毎月の返済額が多くなりすぎないようにしてください。

他にも利益が出ていても資金繰りが厳しい理由はありますので

次回紹介していきます。

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田烏武

代表取締役株式会社 田烏経営研究所
大学卒業後、地元の地方銀行に入行し中小企業、個人事業主向けの融資業務を担当する。 業績悪化先に対する返済条件のリスケジュールを毎月のように行う。 数多くの業績悪化先の特徴を見る中で、資金繰りが悪化する原因についてわかるようになる。 世の中の中小零細企業の資金繰り改善を目指すため独立。 得意分野は業績悪化先に対するリスケの実行支援。