銀行は支店長によって融資の方針が変わることがある
銀行は支店長によって融資の方針が決まる
いろいろな方からよくご質問されるのですが支店長が変わったとたん
急に融資の審査が厳しくなったけどなんでということを聞かれます。
まず、銀行というところは超縦社会であり、支店長のいうことは誰も逆らいません。
支店の中では絶対の権限を支店長は持っています。
そのため、担当者が融資を出したくてもこの会社に融資はしないと
支店長から言われてしまうと従うしかないのです。
中小企業の経営者にとったら融資の方針は死活問題ですから
とても重要なことなのですが、支店長が代わることによって
融資が厳しくなることもあるのです。
支店長もノルマに追われている
支店長の方針により融資の方針は決まりますが、どこの銀行も同じですが
支店には当然ノルマがあり、支店の融資量もノルマとして設定されています。
銀行が特にノルマを達成しなければいけない時期は、9月と3月です。
9月は中間決算で3月は決算となるからです。
目標に届いていない支店長はなんとかノルマを達成しようとしますので
9月や3月に融資の申込をすれば通る可能性は上がるかもしれません。
まとめ
銀行の融資方針はころころ変わることがあるため、一番いいのが
複数の金融機関と取引をしておき、資金調達ができる先を増やしておくのが
いざというときのリスクヘッジに繋がると思います。
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田烏武
代表取締役 : 株式会社 田烏経営研究所
大学卒業後、地元の地方銀行に入行し中小企業、個人事業主向けの融資業務を担当する。
業績悪化先に対する返済条件のリスケジュールを毎月のように行う。
数多くの業績悪化先の特徴を見る中で、資金繰りが悪化する原因についてわかるようになる。
世の中の中小零細企業の資金繰り改善を目指すため独立。
得意分野は業績悪化先に対するリスケの実行支援。
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