取引先の分散が資金繰りを改善させる!

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今日は取引先の分散の重要性について書いていきたいと思います。

資金繰りを安定させるには毎月安定した売上が必要?!

これは経営者の方なら誰もが意識していることだと思います。

ただし、毎月安定した売上があっても落とし穴がある場合があります。

それは売上のシェアが1社に集中している場合です。

よくあるのが大手企業の下請けで売上の大半を占めている場合に大手企業が海外に移転してしまい売上が半分以下になってしまうようなケースです。

この場合、会社としてのダメージは計り知れないです。下手をすると倒産します。

こうゆう状況を私は何度か目にしてきました。

そのため毎月安定して売上があるからといって安心はできないのです。

このようなリスクを回避する対策が企業として必要となります。

 

取引先の集中がもたらすデメリット

取引先が集中すれば当然相手の力関係が強くなっていきます。

そうなると無理な条件を出されやすくなります。

例えば支払いは全額手形だったりだとか受注単価を低くされたりだとかということもあるでしょう。

相手に足元を見られているため、自社に不利な条件でも飲まざるを得ません。

そうなれば資金繰りの悪化や利益率の低下など様々な問題も発生することでしょう。

 

数多くの取引先を作ることが資金繰りを安定させる

数多くの取引先を獲得することを目指していれば上記のような悲惨な目に合う確率は低くなるでしょう。

売上の比率としては1社当たり最大でも25%以下にした方がいいでしょう。

25%以上の比率があるとその分リスクが高まるからです。

もちろん1社の得意先の仕事を大量に受注する方が効率はいいのですが、資金繰り面を考えれば他の取引先を増やした方がいいと思います。

銀行の融資の考え方でも1億円を1社に貸すよりも1,000万円を10社に貸す方が同じ1億円の融資でも後者の方が価値が高いのです。

まとめ

取引先の分散を意識し売上の偏りをなくすことで資金繰りの悪化を防ぐことに繋がるでしょう。

もちろん、資金繰りの悪化要因は他にもあるので安心はできないですが企業の永続的な経営には必ず活きてくると思います。

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田烏武

代表取締役株式会社 田烏経営研究所
大学卒業後、地元の地方銀行に入行し中小企業、個人事業主向けの融資業務を担当する。 業績悪化先に対する返済条件のリスケジュールを毎月のように行う。 数多くの業績悪化先の特徴を見る中で、資金繰りが悪化する原因についてわかるようになる。 世の中の中小零細企業の資金繰り改善を目指すため独立。 得意分野は業績悪化先に対するリスケの実行支援。

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