資金繰りが苦しくても支払わなければいけないもの!!

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資金繰りが苦しい時でも取引先への支払、社員の給料、銀行への返済、税金など支払わなければいけないものがたくさんあります。

ただし、資金繰りがまわらなくてどうしても払えないものがあるとき優先順位があります。

この優先順位を間違えてしまうと会社は倒産してしまうこともあります。

今日は資金繰りが苦しいときの支払いの優先順位について説明していきたいと思います。

 

優先すべきは取引先への支払い

まずは取引先への支払いを最優先に考えてください。

取引先への支払いが遅延すると信用が失われる可能性があるからです。

取引先からの信用が失われれば

事業継続ができなくなることもあります。

例えば支払いを遅延させたばっかりに今までは手形での支払いでもよかったのに現金支払いでなければ仕入れができなくなったり、最悪取引を打ち切られたりします。

また、信用不安の情報は同じ業界の会社へも噂で伝わったりしますのでどこからも取引ができなくなることもあります。

仕入れができなければ事業の継続は難しくなります。

 

社員の給料を支払わないとみんな辞めていく

次に支払うべきは社員の給料です。

もちろんコストカットをするために人員整理も必要な時もあるでしょう。

ただし、給料を支払わなければ事業の運営に必要な人員も会社からいなくなるため事業の継続は難しくなります。

社員の給料は遅延すると会社への不信感に繋がり、優秀な社員ほど見切りをつけて早く辞めていく傾向があります。

そのため、不信感を抱かせないためにも社員への給料は支払わなければなりません。

 

税金、社会保険は支払いが難しい時はすぐに相談する

税金、社会保険を支払わないと延滞税がかかったり、最悪の場合は資産を差し押さえられます。

そのため、支払いが難しいと思ったらまずは税務署や最寄りの年金事務所に相談にいってください。

支払いが難しいと認められれば分割での支払いに応じてもらえる可能性があります。

もし、未納のままで督促も無視していたら会社の預金口座などの資産を差し押さえられる場合があります。

差し押さえられてしまったら、事業の継続は難しくなるでしょう。

また、売掛金を差し押さえられた場合は取引先にも未納のことがばれてしまいますので取引を中止されることもあります。

そのため、どうしても払えないときはすぐに相談してください。

 

銀行への返済は最後でもいい

経営者の方で借りたお金は絶対に返さなければいけないから返済だけは絶対にするという方もみえます。

その考えは正しいのですが、資金繰りが苦しい時はリスケジュールという方法を使って返済を猶予してもらってください。

税金や社会保険料に未納がある時点で新規の融資をうけることが難しいため、返済を猶予した方がいい場合もあります。

ただし、返済を猶予するリスケジュールをは銀行や信用金庫に承諾をもらう必要があるので必ず相談にいってください。

相談にいかずに返済をせずに無視していると担保物件を競売にかけられたり、預金口座を差し押さえられたりするので気をつけてください。

リスケジュールの情報は顧客情報のため銀行や信用金庫からは絶対に外部に漏れませんので安心してください。

また、リスケジュールをしたからといって2度と融資がうけなれなくなるわけではないので安心してください。

 

まとめ

資金繰りが厳しいときでもまずは事業を継続させることを考えてください。

支払いの順番や手順を間違えると会社は倒産してしまいます。

資金繰りがギリギリの状態でも最後は経営者の方の熱意が経営再建には必要です。

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田烏武

代表取締役株式会社 田烏経営研究所
大学卒業後、地元の地方銀行に入行し中小企業、個人事業主向けの融資業務を担当する。 業績悪化先に対する返済条件のリスケジュールを毎月のように行う。 数多くの業績悪化先の特徴を見る中で、資金繰りが悪化する原因についてわかるようになる。 世の中の中小零細企業の資金繰り改善を目指すため独立。 得意分野は業績悪化先に対するリスケの実行支援。

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